磐上教会

▼ 4月 26日 聖書ショートメッセージ ▼

 

ペトロの手紙 第一  1章 13 − 25 節

 

第一ペトロ書は小アジアの迫害を受けているキリスト者を励まします。
イエスの復活を通して、朽ちない救いの財産を相続している信仰者として生活するように勧めているのが今日の個所です。

 

イエスを死者の中から復活させた神が聖なる方であるのにならって、キリスト者が聖なる者となり( 13−16節 )、キリストの尊い血によって贖われた者として父なる神を畏れる生活をし( 17−21節 )、その生活において互いに愛し合うこと( 22−25節 )を勧めています。
13節で「 身を慎み 」とあるのは、直訳は「 しらふでいる 」ことであり、常に冷静であることを意味します。冷静であるとは、人間的な欲望に引きずられることなく、公平な裁き手である神に従順になること( 14節 )です。

 

この手紙が信仰者に「 聖なる者となれ 」と勧めるのは、自分が聖人君子となることではなく、聖なる神が「 召し出してくださった 」(15節)のを自覚して生活することです。

 

キリスト者は信仰と希望(21節)を神に置き、「 朽ちる 」人間的な立派さに頼らずに( 23−24節 )、「 神の変わることのない生きた言葉によって新たに生まれた 」者として( 23節 )、心を清められて互いに「 深く愛し合う 」( 22節 )べきです。この「 深 く」の直訳は「 息の長い 」で、忍耐を意味します。私たちは与えられた現実を忍耐しつつ、永遠に変わらない福音を信じて、息長く互いを愛するように導かれます。