磐上教会

▼4月19日 聖書ショートメッセージ▼

 

ペトロの手紙 一 1 章 3 − 9 節

 

私たちは今、新型ウィルス感染拡大防止のための緊急事態のもとで、外出を自粛しお互いに会うことが制限された環境にいます。礼拝も共に守ることが出来ません。私たちはこれを異例な事態だと感じますが、実は教会の歴史において初めてのことではありません。

 

新約聖書でクリスチャンたちは遠く離れた教会の友に手紙を書きました。

 

イエスの死と復活は30年頃のことですから、紀元1世紀の末には生前のイエスを知っていた人はもういませんでした。パウロもイエスを復活後に知りました。

 

イエスと会ったことのない人々が福音を信じクリスチャンになったのです。そしてクリスチャンは社会の少数者で、お互いに見知らぬ同士が宣教を通じて同じ信仰を持つに至ったのです。
ペトロ第一の手紙は、ポントス、ガラテヤ、カパドキア、アジア、ビティニアの各地で互いに離れている「 見知らぬ 」クリスチャンのために使徒のペトロの名義で書かれました。

 

離れた見知らぬ相手に対しお互いに「 新たに生まれた 」親族同士だというメッセージを送ります。
親族として「 天に蓄えられた 」財産を共に相続します(4節)。
そして「 見たことがない 」キリストを共に愛し、共に信じます(8節)。
私たちも同じです。一時互いに離れていても、孤立しておらず、共に信仰により 「魂の救い 」を受けており(9節)、見たことのないキリストを愛する者同士で、やがて共にキリストに出会うのです。